「SHOOTING」を創刊して3週間あまり。この間、感じたのは圧倒的な「情報スピード」の違い。
15年以上、月刊の紙媒体を制作していると、体が「1ヵ月サイクル」ペースに馴染んでいるのも当たり前。またMOOKの制作に入ると、1冊作るのに3~4ヵ月かかる。
普段、Yahoo!や他社サイトを見ながら、随時更新されるWebの情報を享受した生活をする中で、改めて自分がWebサイトというメディアで情報を発信していくと、今までスポーツカーだと思っていたものが、実は自転車くらいのスピードだと気づいた。
紙とWebでは媒体が違うし、役割も違う。Webはひとそれぞれの環境で見られるので、パッケージで完結するものとは、こだわる部分が根本的に違う。
紙では「あと2ミリ右に配置して、この文字は2ポイント大きい方が...」とデザインの細部も気にしていたが、今は情報の質とスピードを優先している。いい悪いの問題ではない。何が求められているか、何を提供したいか、の問題だと思う。

例えば上田さんの「火山の島」の展覧会。6月24日に上田さん、桐島かれんさんのレンタルスタジオのオープニングに伺った際、この写真展の話をしたら、2日後に時間を作って取材に応じて頂いた。しかも翌日から展覧会前までNYに行かれるという日だ。原稿を書いて、NYの上田さんにチェックして頂き、Webデザイナーさん達とレイアウトを進める。
RING CUBE展覧会の初日、7月13日にインタビューを公開した。そこから2週間以上展覧会が続くので、このインタビューを読んでからでも、充分展覧会に間に合う。このスピード感が今は大事だと思う。またWebだけでなく、いいオリジナルプリントを見て欲しいという思いもある。

SHOOTINGは、ツイッターの@SHOOTING_MAG やFacebook www.facebook.com/SHOOTINGMAGAZINEと連動しているので、ほぼリアルタイムに情報を更新していける。これ以上、早い媒体はない。
そこで何を紹介していくかは「目利き力」が問われるし、それがアクセス数と直結するところもストレートで潔い。
一方、私はオリジナルプリントや印刷媒体も好き。保存性の高いメディアだけに、持っていたくなる価値、又は資料的価値があるものを作っていきたいとも思う。適材適所で使い分ければいい。その選択肢が広がった事をありがたい時代だと受け入れたい。

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写真、映像クリエイティブのハブとして
2011年7月、Web Magazine「SHOOTING」を創刊しました。
「COMMERCIAL PHOTO」という広告・写真専門雑誌の編集者として、長年紙メディアに携わっていましたが、今後はWebで情報を発信していきます。無数にあるWebサイトの中で、写真、映像クリエイティブにおいて、「SHOOTING」を定期的にチェックして頂けるようなメディアを目指します。また「SHOOTING」は、表現者の皆様と共に作り上げていくメディアでもあります。
専門誌でフォトビジネスに携わってきた経験を活かし、質の高い情報を提供し、写真、映像クリエイティブのハブ的な役割を担えればと考えています。ただし全方位的ではなく、少し偏ったハブになるかもしれません。

メディア・ニュートラルな活動を
「メディア・ニュートラル」という言葉は、自分の中のキーワードの一つです。Webは速報性、アーカイブ性に優れていますが、それだけをやっていくつもりはありません。プリント、印刷媒体、電子書籍、リアルイベント他、目的、企画に合わせて様々なメディアを効果的に選択、又はクロスさせていくことが今の時代です。Webを走らせつつ、ニュートラルな立場で、制作プロデュースやフォトディレクションの仕事も引き受けていきます。

最後に「SHOOTING」の構築、「株式会社ツナガリ」の立ち上げに尽力して頂いたクリエイターの方々、関係各社に心から感謝します。
「SHOOTINGセンスいい!」「誰が作っているの?」「私のWebサイトも相談にのって欲しい...」。そんな方がいらっしゃいましたら、いつでも info@shooting-mag.jpまで連絡いただければ、喜んでご紹介いたします。

2011年7月7日
SHOOTING編集長 坂田大作

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SERVICE

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EDITOR PROFILE

Daisaku Sakata

Web Magazine「SHOOTING」編集長。株式会社ツナガリ代表。もと月刊「COMMERCIAL PHOTO」編集長。 Editor、Producer、Photo Director。 フォトグラファー、ヘアメイクのマネージメントもしています。

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