「日本では写真(オリジナルプリント)が、なかなか売れない」。これは、現在も続いている状況です。

その中で、ここ1〜2年の動きで気になったこと。それは、俳優やモデルの「オリジナルプリントが売れ始めている」、ということです。

今までは俳優、モデル、タレントの写真は、写真集を買うという選択肢しかなかった。
それは、著作権、肖像権の問題であったり、何より「写真を売る」という発想そのものがあまりなかったように思う。

2013年頃から、グラビアアイドルではなく、俳優の写真を、写真家のテイストで切り取り、プリントにした写真を販売する、という方向性が出てきた。

下記は、「SHOOTING」で紹介した展覧会の一例。

木寺紀雄 × 早見あかり (2015年6月5日〜2015年6月17日)
舞山秀一 × 杉本有美 (2015年4月29日〜2015年5月6日)
鈴木光雄 × 青木玄徳 (2014年12月2日〜2014年12月14日)
松田忠雄 × 杉本有美 (2014年3月29日〜2014年4月13日)
桑島智輝 × 安達祐実 (2013年9月14日〜2013年9月23日)

写真集は、購入後は、本棚にしまいがちですが、額裝されたプリントなら、好きな場所に置いて、毎日眺められる。

より生活の中に、写真が溶け込みやすくなります。

しかも聞く所によると、モデルになっている被写体のファンはもちろん、写真家のファンが購入するというケースも少なくない。

50万円の海外作家のプリントはかなりハードルが高いけれど、3〜10万円程度の金額であれば、なんとか手の届く範囲でもある。

日本で「プリント販売」の市場を拡げるための方法として、こういったファンが購入する
「ファン・プリント」は、一つの選択肢として、ありだと思う。

これから始まる木寺さんの展覧会「しろとあかりといろ」は、まだプリントの販売価格が決まっていないようだが、注目したい。

橋本マナミさん、小嶋陽菜さんあたりは、狙い目かも。
 

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