6月30日に名古屋の「FOCUS ROCK STUDIO & gallery」にて、フォトグラファーの瀧本幹也写真展のオープニングに際し、ゲスト参加でトークをしてきました。

瀧本君とは彼が藤井保さんの事務所から独立した当初からの知り合いで、かれこれ20年の付き合いになります。それでも、東京に出る前に名古屋のスタジオで勤め始め、料理写真家を目指していたのは初耳でした。

彼が初めて広告の仕事で撮影したTCK(東京シティ競馬)のB倍2連のポスターが、当時私が在籍していた「コマーシャル・フォト」のマンスリーベストADでいきなり入選しました(ビジュアルは滝に打たれる馬の写真です)。

その後メディアとしての「広告グラフィック」の勢いも重なり、瀧本君は様々な優秀なアートディレクターとの仕事で活躍していきました。

そんな彼でも、独立直後はアートディレクターやデザイナーへアポをとり、50人くらいBOOKを持って営業に行ったそうです。また名古屋時代も色々な雑誌のコンテストに応募し、自分の写真を客観的に評価してもらうことに努力をしています(実際にいくつかの雑誌で入選、入賞して自信をつけたそう)。

名古屋時代、10BANスタジオ、藤井保氏師事、独立後と、いきなり今の活躍があるのではなく、地道に努力を重ねてきた結果だと思います。

一方「Focus Rock Studio & gallery」を主宰する秦さんとは「2010 Side by Side 秦淳司 × 秦義之 / BEAMS B-GALLERY」を「SHOOTING」で紹介した時からのお付き合いです。

秦さんも現役バリバリのフォトグラファーであり、広告や「Number」「ROCKIN`ON JAPAN」などで活躍されています。私は以前、サンスターストロボの仕事で、Focus Rock Studioで、秦さんの撮影を取材をしたことがあります。

「Focus Rock Studio & gallery」にしたのが約2年前。東京には画廊、写真ギャラリーがたくさんありますが、名古屋にはまだ少なく、「名古屋でオリジナルプリントを見たり、発表できる機会を増やしたい」という秦さんの思いに強く賛同しました。

スマホやSNS全盛の現在でも、ネットだけでは本当の作家、写真家にはなれません。「Focus Rock Studio & gallery」が、中部地域のリアルな情報発信、交流の場になるよう、私も微力ながら協力していきたいと思います。

瀧本幹也写真展「LAND SPACE」「GRAIN OF LIGHT」「SIGHTSEEING」「Le Corbusier」
期間:2018年6月30日〜2018年8月26日
http://old.shooting-mag.jp/news/exhibition/01545.html



この展示風景は瀧本幹也氏が撮影。

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5月14日より、月島「TEMPORARY CONTEMPORARY」にて、「Nightscape 2050 未来の街-光-人」という展覧会が開催されている。これは、2050年の人と光と街のあり方を探るための展覧会。
主催はLPA(Lighting Planners Associates)で、様々な企業が協賛し、ベルリン→シンガポール→香港→日本と巡回している。

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会場入り口。

大型モニタ、デジタルサイネージ、LED照明の発達と制御技術により、映像、光のあり方が大きく変化してきている現在から、「2050年の光環境」への問いかけとなっている。

カテゴリーは「自然に学ぶ」「マスターに学ぶ」「LPAプロポーザル」「世界の夜景に学ぶ」「子どもたちに学ぶ」「Who is LPA?」。

「光は観光」「光は光害」〜「災害時のライトインフォメーション」「照明機材がなく壁やテーブルが発光する家」等、様々なカテゴリーで「光」について考察しているのが興味深い。

無料イベントで規模も大きくないため、コンテンツの量はさほど多くはない。ただ壁3面と、時には床まで全面をプロジェクションする「Lighting Pavillion」は見応えがある。ここでは「自然に学ぶ」「世界の夜景に学ぶ」「2050年夜景のための20の提案」の3つのカテゴリーで映像が見られる。

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9~13歳を中心としたワークショップを定期的に開催。光の未来模型も展示されている。

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希望者には無料配布される96ページの小冊子。


「Nightscape 2050 未来の街-光-人」展
会期:2016年5月14日〜6月10日
会場:TEMPORARY CONTEMPORARY
http://www.lighting.co.jp/japanese/index.html
https://www.facebook.com/lpa.exhibition

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Daisaku Sakata

Web Magazine「SHOOTING」編集長。株式会社ツナガリ代表。もと月刊「COMMERCIAL PHOTO」編集長。 Editor、Producer、Photo Director。 フォトグラファー、ヘアメイクのマネージメントもしています。

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