October 23, 2018
先日、某プロショップの営業担当と話をした。
スチルの撮影業界では、プロショップと呼ばれている会社が複数ある。銀一やライトアップ、ナショナルフォート、テイク等々。業務内容は様々だが、主にプロが使うカメラや照明機材、撮影周辺の機材やバック紙等の消耗品の販売やレンタルを手がけている。
デジタルカメラがメイン機種になる以前は、フィルムや印画紙の購入、(プロラボもあるが)現像やプリント等、プロが日常的に通うお店でもあった。しかし、デジタルカメラが主流になり、フィルムや印画紙を使う機会が激減。またデジタルカメラは優秀でそうそう壊れないため修理に出す機会も減り、「購入だけなら量販店やネットで買う」というプロも多い。プロショップは、売る商品が減ってしまい、厳しい状況におかれつつある。
その営業の方に「プロショップで買う意味はなんですか?」とストレートに尋ねた所、「安心ですね」と即答された。
「撮影現場で、機材の調子が悪くなった」「シャッターが切れない」「アシスタントが機材を落とした」「コード(ケーブル)の接触が悪い」「予定にない照明機材が必要になった」、、、撮影の現場では予想できないことも起こる。
現場で対応できることもあるだろうが、もし機材関係でそのプロショップで購入したものならば、現場に代替機を持っていくとか、電話で対処方法をアドバイスするとか、緊急の状況にできるだけ対応しているという。
その話を聞いて、納得した。
販売金額はネットショップよりも少し高いかもしれないが、撮影現場でのトラブルってシャレにならないので、万が一そのような状況になっても、都内であればすぐに対応してくれるのは、精神的にも心強いと思う。
カメラの機種違い、ファームウェア、PCのOSバージョン、キャプチャー、Raw現像ソフトの対応等、様々な組み合わせの相性もあり、そういったノウハウが蓄積されているのは、プロショップならではだろう。
編集者である私も、カメラ、PC、ストロボ等を購入する際は、プロショップに相談している。日々現場をまわっているプロショップの情報は、ネットの口コミ以上に頼もしいのです。
EDITOR PROFILE
Web Magazine「SHOOTING」編集長。株式会社ツナガリ代表。もと月刊「COMMERCIAL PHOTO」編集長。 Editor、Producer、Photo Director。 フォトグラファー、ヘアメイクのマネージメントもしています。
twitter/SHOOTING_MAG
http://www.facebook.com/SHOOTINGMAGAZIN
http://www.tsunagari.co.jp/