- Photographer
伊藤之一
- 2014.03.26
慌ただしい日常から離れ彼方のビル群にカメラを向けて、
天候の変化や季節の移り変わりを感じながら、時を過ごす。
昨年から、三番瀬に定期的に通っている。移動により見える光も有れば、とどまることにより見える光もある。
東京湾に残された数少ない干潟。夕方になるとどこからともなく人がポチポチと集まってくる場所。
まだ寒さ厳しきおり、ふわっと辺りが明るくなる曇りの日を体験した時、春の季節の到来を知らせる光だったに違いないと、
春一番が吹いた今日この頃、あの時の光を思い出して確信した。
いくつかの春を迎えてからとは思うが、いずれ三番瀬で撮った写真は纏めたい。
伊藤之一 - Photographer
1966年愛知県生まれ。1991年日本大学芸術学部写真学科卒業 2000年博報堂フォトクリエイティブを経て、伊藤写真事務所設立。広告写真制作を主軸に、自主制作を継続的に発表している。主な写真展に「入り口」銀座ニコンサロン「雨が、アスファルト」エプサイト「隠れ里へ the invisible scene」RING CUBEがある。主な写真集に「入り口」「雨が、アスファルト」「ハレ」「電車カメラ」(ともにWALL刊)がある。今夏より「1:1」のタイトルで光の誘いをテーマに連続展を行なっている。
- 2017.09.19光遊カメラ vol.12 光の音
- 2017.01.10光遊カメラ vol.11 二つの光
- 2016.08.23光遊カメラ vol.10 30秒の呼吸。
- 2016.02.08光遊カメラ vol.9 撮る撮るの毎日。
- 2015.07.24光遊カメラ vol.8 あちこちと週一。
- 2015.02.27光遊カメラ vol.7 光色めく
- 2014.11.04光遊カメラ vol.6 色抜ける。
- 2014.06.30光遊カメラ vol.5 1:1フレームの光
- 2014.03.26光遊カメラ vol.4 光の知らせ。
- 2013.11.11光遊カメラ vol.3 気持ちも変える光
- 2013.10.04光遊カメラ vol.2 光の効能
- 2013.07.12光遊カメラ vol.1 光の記憶