Twins At The Bus Stop, Flint, North Wales - July 2016

朝起きて最初に見るのは携帯電話という人も多いでしょうか? 私はツイッターでニュースや話題を見ることが毎朝の日課になっています。その中でも一番楽しみにしているのはNiall McDiarmidというカメラマンのポートレートの投稿です。暗いニュースが多い中で彼の写真はとても新鮮で目を引きます。特にイギリスのヨーロッパ離脱のニュースや人種差別のヘイトクライムの話題が多く聞かれる中、彼のイギリス各地で撮ったポートレートシリーズを見るとほっとします。
今回はそのカメラマンNiall McDiarmidに、彼の写真についてお話を聞くことができました。
 


Niall McDiarmidインタビュー


Platform 5, York Railway Station, York - July 2011

私が写真を始めたのは10代の後半から20代の前半です。雑誌で記事を書く仕事に就いていたので時々写真も撮ることがありましたが、そのほとんどは農業や田舎の暮らしに関するものでした。そこで2年勤めたのち、大学に戻って報道写真について勉強しました。そして1993年以来フリーランスのカメラマンとしてキャリアをスタートしました。

2011年にふとしたきっかけからポートレートのシリーズ撮影を始めました。とある日曜日の午後、散歩に出かけた際ポートレートを撮り始め、6年経った今でも続けています。そしてこのポートレートシリーズは私の人生の一部となりました。撮影はとても楽しいですが、非常に難しいとも感じます。ちょうどぴったりの人を見つけ出して、写真を撮らせてもらうことを承諾してもらって、その人に合ったいいロケーションで撮らせてもらえて、カメラと被写体とがしっくりとくるということは簡単ではありません。
 
苦労はたくさんあります。多くの人は写真を撮られるのを嫌がります。一度、大人数のグループを見かけて写真を撮らせてもらいたくて車で追いかけたことがありました。そのグループは私の行為に大変迷惑そうでした。もちろん迷惑なんですけどね。


Surrey Street, Croydon - Jan 2016

イギリスはビジュアル的にはあまりカラフルなイメージがある国ではありませんが、私は色彩にあふれる国として捉えることを面白いと思います。私は特に色とりどりでユーモアがあり、興味深い人々に魅かれます。

道でポートレートを撮るとき、まず話しかけて、被写体の話を少し聞いてみます。それから被写体の人が着ている洋服を見て、それが全体のロケーションの雰囲気にどう当てはまるか考えます。
そうでないときはただ写真を撮らせてくださいと頼んで撮ります。頼まずに勝手に撮るときもあります。


Monmouth Street, London - Feb 2011

撮影にはいろいろな種類のカメラを使いますが、特にこれと言った理由はありません。キャノンのデジタルカメラ、ローライフレックス、ライカ、iPhoneなども使いますが、ポートレートのほとんどはFuji670かMamiya7で撮影します。
撮影する頻度について特に決めている規則はありません。いつも適当で、突然撮影します。1日中撮影している時もあります。特別に撮影のために国内旅行に出ることもあります。旅先では何時間も撮影することもあれば10分で終了することもあります。なるべく頻繁に撮影するようにしていますが通常は週に2、3回くらいです。


Marine Parade, Hastings - 2011

いつも新しいプロジェクトに挑戦していますが、それぞれのプロジェクトに共通している部分がたくさんあります。今年中に展覧会に展示するためのブリストル(イギリスの中央部にある街)のポートレートシリーズを終わらせたいです。そしてまたイギリスを撮るために旅に出るつもりです。


Albert Street, Camden, London - 2011

Instagram、Twitterをやっている方は、彼をフォローすれば写真を撮ることのワクワクする気持ちをもらえること、請け合いです!

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Webサイト
http://www.niallmcdiarmid.com


The Cut, London - 2013