世界の公募に応募するためのプロジェクトについて2回にわたってお話しさせていただきました。
最終回の今回は実際に応募できる世界の公募をピックアップいたします。

海外の公募はほとんどが英語のウェブサイトで案内されます。
写真はサイズやファイルの種類、ファイルの名前、撮影された時期など指定されたものに合わせて応募します。
また履歴書(CV, Biographyと呼ばれるものです)作品の概要(Statement, conceptと呼ばれるものです)の提出が必要なこともあります。
参加の際、お金がかかることがかかることがほとんどです。
日本にいてもペイパルやクレジットカードで支払いができます。

写真の内容ですがテーマが指定されているもの、カテゴリーに分かれているもの、自由なテーマで申し込むものなどがあります。写真の枚数ですが組み写真は3枚、5枚、10枚など公募によって数もバラバラです。また1枚だけのシングルメージでの応募も多数あります。ほとんどがネットでの申し込みとなります。

応募する際に私が注目するのは審査員と過去の受賞者、受賞作品です。
小さい公募でも面白い審査員を起用していることもよくありますし、有名なカメラマンや素晴らしい作品が過去に入賞していることもあります。
たくさんある公募の中で自分の写真に合っているかどうかを見極めて応募することをお勧めします。
また公募ごとに写真を編集し直すのも大切です。時間をかけて応募することを心がけてください。

オススメの公募

KLPA Photoaward

http://www.klphotoawards.com/
クアラルンプールで開催されるポートレートの公募です。過去にはAnnie Collinge やLaura Pannackなど世界でも活躍するカメラマンが入賞する一方、アジアの面白い写真も多く見られます。
入賞者の作品はクアラルンプールでの展示と作品集に掲載されます。今年は3月末締め切り。


Sony World Photography Award

こちらの公募はカテゴリーが細かく分かれているのが魅力です。
アートから風景、ポートレート、物撮り、商業写真など多種多様です。
またプロフェッショナル、アマチュア、学生など自分のポジションに合わせて応募できます。今年の受賞者はロンドンのサマーセットハウスにて展示されます。
日本語での案内もあるようです。


EINSTEIN STUDIO JAPAN PHOTO AWARD

こちらは海外の有名な審査員を迎えて行われる日本の公募で、日本語で応募できます!
入賞者は世界中のアートフェアなどで写真を見てもらえる機会があったり、作品の販売もしてくれます。
EINSTEIN STUDIOはこの公募以外にも海外に向けて日本の写真を発信しています。
今年のJAPAN PHOTO AWARDは、6月ごろの予定。


公募を紹介するサイト

Lenscratchのウェブサイトでは写真の公募情報満載です。
http://lenscratch.com/resources/callsforentry/

Lenscultureでは世界中のカメラマンの作品や公募の紹介などをしています。
https://www.lensculture.com

入賞するのは容易でないかもしれません。
自分にあった公募、自分が入賞したいと思う公募にトライし続けることで自分の撮りたい写真を追求することができると思います。
世界に挑戦してみてください!