キヤノンは、デジタル一眼レフカメラのフラッグシップ機「EOS-1D X Mark II」を2016年4月下旬に発売する。

従来機種「EOS-1D X」(2012年6月発売)より、さらなる高画質化と高速連写を実現。また動画撮影機能と通信機能を強化している。

● 高画質と最高約14コマ/秒の高速連写を両立
自社開発の約2,020万画素フルサイズCMOSセンサーと、新映像エンジンを2基搭載した「デュアルDIGIC 6+」やAFセンサー、測光センサーなど、キーデバイスを刷新、基本性能を大幅に向上させた。
AF・AE(自動露出制御)を追従させながら最高約14コマ/秒の高速連写性能を達成。さらに、AF低輝度限界性能が向上し、暗い環境下での撮影の幅を拡大している。また、画質劣化の要因となる歪曲収差や回折現象なども撮影時の補正を可能にした。

● キヤノン独自の撮像面位相差AF技術などによる動画撮影性能の強化
CMOS センサーの画素が撮像と位相差AFの両方を行う「デュアルピクセルCMOS AF」により、素早く追従性の高いAFを実現。さらに4K/60pの高精細で滑らかな動画撮影機能に加え、スローモーション映像の撮影に適した120fpsのハイフレームレート動画撮影(フルHD)が可能。撮影した4K動画から任意の1フレームを静止画として切り出す機能も備える。

●主な仕様
撮像画面サイズ:約35.9×23.9mm
レンズマウント:キヤノンEFマウント
撮像素子:CMOSセンサー
カメラ部有効画素:約2,020万画素
アスペクト比:3:2
ダスト除去機能:自動/手動/ダストデリートデータ付加
ファインダー視野率:上下/左右とも約100%(アイポイント約20mm時)
倍率:約0.76倍(50mmレンズ・∞・-1m-1)
オートフォーカス方式:専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式
測距点:61点(クロス測距点:最大41点)
測距輝度範囲:EV -3~18(中央F2.8対応測距点・ワンショットAF・常温・ISO100)
ISO感度(推奨露光指数):ISO100~51200 任意設定
連続撮影可能枚数:JPEGラージ/標準:約140枚、CFastカード:Full、RAW:約59枚、CFastカード:約170枚。
動画記録方式:4K:Motion JPEG、Full HD:MPEG-4 AVC/H.264可変(平均)ビットレート方式
動画記録サイズ:4K(4096×2160)、Full HD(1920×1080)
フレームレート:119.9p/59.94p/29.97p/24.00p/23.98p(NTSC設定時)
液晶モニター:TFT式カラー液晶モニター
画面サイズ:ワイド3.2型(3:2)/約162万ドット

大きさ:約158.0(幅)×167.6(高さ)×82.6(奥行)mm
重さ:約1530g(CIPA ガイドラインによる)/約1340g(本体のみ)
価格:オープン価格