キヤノンは、高画素・高速連写・高感度などの性能を従来機種と比較して総合的に向上させたハイアマチュアユーザー向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark IV」を 9月8日より発売する。

「EOS 5D Mark IV」は、「EOS 5D Mark III」(2012年 3月発売)の後継機種で、静止画・動画ともに本格的な作品づくりを実現するため、フラッグシップ機の「EOS-1D X Mark II」(2016年 4月発売)に採用されているさまざまな新技術を搭載した高性能モデル。

●高画素・高速連写・高感度などの基本性能がバランス良く向上
有効画素数約 3,040万画素 35mmフルサイズCMOS センサーおよび映像エンジン「DIGIC 6+ プラス」の搭載により、常用 ISO 感度 ISO100~32000を実現。新開発ミラー振動制御システムの採用により、最高約 7 コマ/秒の高速連写が可能。
撮像素子から得たデュアルピクセル情報を RAW画像に付加する「DPRAW撮影」が可能となり、キヤノン独自のRAW現像ソフトウエア(無償)を通じて撮影後に解像感補正などの微細な画像処理ができる。

●フラッグシップ機と同等の優れた機能を搭載
「61点高密度レティクル AF II」の搭載により、従来機種より縦方向に測距エリアが拡大し、エクステンダーを使用した超望遠撮影時は、レンズの開放絞り数値が F8までの明るさでも全測距点でAFが可能。
なお、中央測距点では EV-3の低輝度限界を達成し、暗い環境下でも高精度なAF合焦を実現している。
解像劣化の要因となる歪曲収差や回折現象などを撮影時に補正可能なほか、従来のレンズ光学補正だけでは対応できない収差の補正と、ローパスフィルターに起因する解像劣化を補正する「デジタルレンズオプティマイザ」機能を撮影時に適用できる。

●4K(4096×2160)動画を中心とした動画撮影機能の強化
4K/30pの高精細な動画撮影やフル HD/60p、スローモーション映像の撮影に適した HD/120p動画のほか、タイムラプス動画撮影が可能。また、フラッグシップ機と同様に、撮影した 4K動画から任意の 1コマを静止画として切り出す「4K フレームキャプチャー」機能を搭載。

●主な仕様
撮像画面サイズ:約36.0×24.0mm
レンズマウント:キヤノンEFマウント
撮像素子:CMOSセンサー
カメラ部有効画素:約3,040万画素
アスペクト比:3:2
ダスト除去機能:自動/手動/ダストデリートデータ付加
ファインダー視野率:上下/左右とも約100%(アイポイント約21mm時)
倍率:約 0.71倍(50mmレンズ・∞・-1m-1)
オートフォーカス方式:専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式
測距点:61点(クロス測距点:最大41点)
測距輝度範囲:EV -3~18(中央F2.8対応測距点・ワンショットAF・常温・ISO100)
ISO感度(推奨露光指数):ISO100~12800 自動設定他
連続撮影可能枚数:JPEG ラージ/ファイン:約110枚(Card Full) RAW:約17枚(約 21枚) RAW+JPEG ラージ/ファイン:約13枚(約16枚)
動画記録方式:4K:Motion JPEG、Full HD:MPEG-4 AVC/H.264可変(平均)ビットレート方式
動画記録サイズ:4K(4096×2160)、Full HD(1920×1080)
フレームレート:119.9p/59.94p/29.97p/24.00p/23.98p(NTSC設定時)
液晶モニター:TFT式カラー液晶モニター
画面サイズ:ワイド3.2型(3:2)/約162万ドット

大きさ:約150.7(幅)×116.4(高さ)×75.9(奥行)mm
重さ:約890g(バッテリー、CF カード、SD メモリーカードを含む)/約800g(本体のみ)
価格:ボディ 432,500円(税別) キヤノンオンラインショップ販売予定価格