ニコンイメージングジャパンは、大口径の新マウントを採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ「ニコンZ 7」および「ニコンZ 6」とNIKKOR Z レンズを発売する。

ニコン Z マウントシステム
「ニコン Z マウントシステム」は、大口径の新マウント採用のミラーレスカメラ、それに対応するNIKKOR Z レンズおよびアクセサリーで構成するシステム。デジタル一眼レフカメラ「D」シリーズを中心に培ってきた画作りや優れた操作性、高い信頼性などの、ニコンクオリティーを継承していいる。
NIKKOR Z レンズは、大口径の新マウントの採用により、レンズ設計の自由度が格段に上がり、光学性能の驚異的な向上を実現。ニコン史上最高※の開放F値0.95の極めて明るいレンズなど、多彩な高性能レンズを今後提供していく。「マウントアダプターFTZ」を介して、豊富なレンズバリエーションを誇るニコン一眼レフカメラ用NIKKOR F レンズが使用可能。

● 主な特長
1. 像面位相差AF画素を搭載した新開発の裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサー
「Z 7」「Z 6」ともに、像面位相差AF画素搭載の裏面照射型CMOSセンサーを採用。「Z 7」は、有効画素数4575万画素と高画素ながら、常用感度ISO 64~25600を達成(ISO 32相当までの減感、ISO 102400相当までの増感も可能)。「Z 6」は、有効画素数2450万画素で、ISO 100~51200の幅広い常用感度域(ISO 50相当までの減感、ISO 204800相当までの増感が可能)を実現した。

2. フォーカスポイントが撮像範囲の約90%をカバーするハイブリッドAFシステム
「Z 7」は493点、「Z 6」は273点のフォーカスポイントが、撮像範囲の水平、垂直約90%という広い範囲をカバー。FXフォーマットセンサーに最適化したアルゴリズムで、像面位相差AFとコントラストAFを自動的に切りかえてピントを合わせる。NIKKOR Z レンズ使用時には、静止画でも動画でもより高いAF精度を発揮する。

3. 広いダイナミックレンジをもたらす10bit「N-Log」やタイムコードなどを搭載した、プロのニーズにも応える動画撮影機能
「Z 7」「Z 6」は、フルフレームでの4K UHD(3840×2160)/30pだけでなく、フルHD/120pの動画撮影も可能。4K UHD動画撮影時には、全画素読み出し※1により解像感の高い映像が得られる。また、4K UHD、フルHDともに「アクティブD-ライティング」、「電子手ブレ補正」、「フォーカスピーキング」を使用できる。
10 bitでのHDMI出力時には、ニコン独自の「N-Log」が使用可能。12段、1300%の広いダイナミックレンジを活かし、暗部とハイライト部の豊かな階調情報が得られるため、より効果的なカラーグレーディングが可能。また、他の動画素材との同期や、映像と音声の同期を容易にする「タイムコード」を、動画データに記録できる。NIKKOR Zレンズに搭載したコントロールリングを使えば、絞りや露出補正などの静かでスムーズな操作も可能。

4. 約5.0段の高い効果を発揮する、ニコン初のカメラ内センサーシフト式手ブレ補正
「Z 7」「Z 6」は、カメラ内手ブレ補正(VR)を搭載。手ブレ補正ユニットを5軸に駆動させて補正し、シャッタースピード最大5.0段分の高い補正効果が得られる。「マウントアダプターFTZ」を介してVR非搭載レンズを含むNIKKOR Fレンズ使用時にも効果を発揮する。

● 主な仕様
有効画素数:Z7/4575万画素 Z6/2450万画素
撮像素子:35.9×23.9mmサイズ CMOSセンサー(ニコンFXフォーマット)
記録媒体:XQDカード
画像モニター:チルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット(XGA)、視野角170°、視野率約100%、明るさ調整可能、カラーカスタマイズ可能
大きさ:約134×100.5×67.5mm
重さ:約585g(本体のみ)
本体価格:オープン
発売時期:2018年9月下旬予定
 
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