安珠写真展「Invisible Kyoto -目に見えぬ平安京-」が、ライカギャラリー京都で開催されている。

紹介文
四季折々の絶景と伝統文化が息づく世界屈指の観光地である京都。
その源である平安京に焦点を当てた「Invisible Kyoto」。
風水でいう四神相応に守られた平安京は、あらゆる意味で生と死が混在し、人々は見えぬ世界を信じていた。
今となっては当時の古都を見ることは出来ない。
伝承されている諸説の物語などから平安京を紐解き、形而上写真で表現。

「Invisible Kyoto」のプロジェクトは、このライカギャラリー京都での写真展を発端に長期に渡る活動となる。また本展は、全てライカSLで撮影されている。会場音楽は、細野晴臣氏が担当。

安珠
東京出身。十代の頃、モデルとしてジバンシーにスカウトされ専属契約し渡仏。フォトグラファーのピーター・リンドバーグやオリビエロ・トスカー二等と各国の「ヴォーグ」や「エル」等のモード誌を飾り、パリ・コレクションなどで国際的に活躍。帰国後、文章を織り交ぜた物語のある独自の世界で写真家に転身。1990年代から作品集として、『サーカスの少年』『少女の行方』『星をめぐる少年』『眠らない夢』『恋文の森』『小さな太陽』などを出版し、写真展を多く開催。広告、雑誌連載、文筆や講演、多ジャンルの審査員、ビジュアルプランから映像監督まで幅広く活躍。
ライフワークとして、2014年に『Dream Linking☆つなぐ夢、千年忘れない』(朝日新聞出版)を刊行し、写真の力を通して、東北を中心にした「子どもたちの夢」を伝える写真展や講演(パリ・ボンマルシェ、東京ミッドタウン、全国20ヶ所以上)を続行。
京都の作品『Invisible Kyoto』と並行して、中国の世界自然遺産である張家界の作品『仙人の千年、蜻蛉の一時』も長期に渡り撮影中。同展は全国五ヶ所で開催し、中国でも評価が高い。また、戦後70年を境に「写真を読み解く力」についても活動。

展示会風景


「菊の匂いに誘われて」
菊の匂いに誘われて故郷の信田の森を思い出し、白狐に戻ってしまった安倍晴明の母、葛の葉。葛の葉伝説の姿見の井戸、千枝の楠、白狐、朝夕の変転を集約。

ギャラリー名
ライカギャラリー京都
住所
京都市東山区祇園町南側570-120
(花見小路通沿い、祇園甲部歌舞練場前)
開館時間
11.00〜19.00(月曜 休)
アクセス
京阪 祇園四条駅 徒歩5分