SAIKO OTAKE個展「KINMEGINME」が、gallery ART UNLIMITEDで開催される。

紹介文
SAIKO OTAKEは、多様な文化を、独自の感覚で鋭敏に切り取り、写真やドローイングで表現しています。ロンドン芸術大学の卒業制作で３冊の写真集『SWI-SS』 (2016) 『SOMEWHERE』 (2016)、『NIPPON』(2016)を自主制作。鋭い感性と動物的な本能で捕らえたイメージを鮮烈に切り取り、異なる場所で撮影した画像を見開きに併置して、新たな感覚を呼び覚ます手法で強い個性を打ち出しました。アートアンリミテッドではロンドン、シンガポール、台中などでの個展を経てSAIKO OTAKEの日本初個展を開催します。本展は「KINMEGINME」というタイトルのように日本と海外の画像を併置することで「調和／違和感」、「日常／非日常」など彼女にしか実現できない世界をインスタレーションで展開します。

ステートメント
カメラと共に自分の足で歩き回り、視界の端っこにキラリとひかるモノを見つけ、接近し、手でさっと採取する。
肉食動物の獲物に飛びつく本能と草食動物の広い視野をもって
何一つ逃すまいと常にアンテナをはりめぐらす。
こうして採取されたイメージを本としてまとめた時に、見開きページに生まれた2枚1組の対比に、自分の中の潜在的な規則性を発見した。
偶然か、必然か、
同じようで、同じでない。
日常と異常。
心地よさと違和感。
並置された異国と自国。

『KINMEGINME(金眼銀眼)』とは、左右の虹彩色が異なる状態である。
違う色の眼がひとつの顔に共存するように、
様々な国で切り取られた断片が、強力な磁力で引かれ合い溶け合う。