宮下五郎「WINDOWS」展が、ナダールで開催される。

この「WINDOWS」シリーズは、2017年度の写真新世紀に入賞。JR中央線が同じ目線で見渡せる場所から、人間模様を撮影している。

ステートメント
ある夜、駅からの帰り道。歩道橋の上から見えてくる不思議な光景に出会いました。停車している中央線の窓の中に、様々な人間模様がくっきりと浮かび上がってきたのです。意味もなくスマホをのぞき続ける退屈そうな女の子。この世の終わりのような顔で、うなだれている会社員。あるいは、見つめ合い二人だけの世界に浸るカップル。これ以上ないほどの幸福な表情の男性。その窓枠に映し出される無限の人々の思いを形にするために、気がつくと、僕はシャッターを切り続けていました。
1台の列車に乗っている1000を超える人の想い。そして彼らを乗せて走る運転士の想い。今回の作品「WINDOWS」は、劇場空間としての列車の窓に描かれる人間模様を切り取ったシリーズです。

宮下五郎
東京荻窪に生まれ育ち、中野在住。
NEW YORK ICP ( International Center of Photography )とTOKYO PHOTO SCHOOL にて写真を学ぶ。
2017年　写真新世紀　佳作受賞。
2017年10月　写真新世紀展2017 (グループ展)
http://goromiyashita.com/