椎根和写真展「対馬の磐座、磐境」が、ギャラリー イー・エム西麻布で開催される。

紹介文
九州と韓国の間にありながら、対馬は2000年以上も前から日本人が居住し、一度も外国の勢力に支配されたことのない離島である。それ故にこそ文化は、まず対馬に入ってきた。
対馬の人々は、水稲技術、亀ト・鹿ト(占い)などの新技術が入ってきた時の姿のまま、現在も保存・維持している。
対馬の人々の自然観・死生観は、現在の日本人に引きつがれている。いい石にめぐまれた対馬の人たちは、神は石に降臨し、そこに宿ると考えた。だから2000年以上も前に神を祭るものとして磐座(いわくら)磐境(いわさか)を創出した。この考え方は、天皇家の神道に大きな影響をあたえ、初期の皇祖神の墓には、磐座・磐境があり、うしろにひかえた山そのものを神体とした。そこでは石の橋も磐境としての意味がこめられた。
対馬には、日本人が神を祀るという意識をはじめて持った時代の、古代の造形感覚にあふれた構築物があちこちに残っている。
日本人が気づかなかった古代の遺跡を写真に残すのは、21世紀に生きる日本人の大きな役目だと思い、この写真展を開いた。
 

展示会風景


  

展示会情報

ギャラリー イー・エム西麻布
http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em/

ギャラリー名
ギャラリー イー・エム西麻布
住所
東京都港区西麻布 4-17-10
開館時間
12:00〜18:00(日・月曜日休館)
アクセス
西麻布交差点より徒歩5分