佐藤倫子写真展「CAMBO」が、ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道で開催される。

ステートメント
初めて使った4×5カメラはCAMBOだった。
使い込まれた水準の取れないこのカメラは、いつのまにか私自身の目を確かな水準器に仕立て上げたようだ。私の今の写真は、このカメラが基本。最初から水準の取れる万全なカメラだったとしたら、私をこれほどまでに鍛えてくれることはなかっただろう。
フリーランスになっても、またCAMBOを購入した。残念なことに、現在4×5を使う機会は全くない。それでも私にとって愛着の深いカメラである。

憧れのCAMBOの国へ〜
CAMBOはオランダ製。いつか、このCAMBOの国へ行ってみたいという想いがずっと胸の奥にあって、ついに2015年、居ても立ってもいられなくなった私は、オランダ・アムステルダムへ飛んだ。無性にCAMBOの故郷で写真を撮りたいと思ったのだ。

オランダは倹約の精神に富む国民性といわれている。だからなのか、無駄のない「もったいない」がとても似合う国だった。そして、無駄を省いた私の作品づくりと共通しているような気がした。

この作品で、私は被写体との空気感、距離感をより確立できたように思う。アムステルダムの光が教えてくれたのは、ここにしかない色があることだった。この時この場で感じ、撮る。そのタイミングが写真の面白さなのだろう。
さて、次はどこに行こうか...。

イベント
1月14日 ギャラリートーク(佐藤倫子×大和田良)
1月21日 イルミネーション撮影会 & ピクトリコ紙プリントワークショップ
  

展示会風景


 

展示会情報

ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道
http://www.pictorico.jp/shop/

ギャラリー名
ピクトリコ ショップ&ギャラリー表参道
住所
東京都渋谷区神宮前4-14-5
Cabina表参道1F
開館時間
営業時間:火〜土 10:00〜19:00
定休日:日・月
アクセス
東京メトロ 表参道駅 徒歩3分