荒木経惟写真展「花遊園」が、エプソンイメージングギャラリー エプサイトで開催される。

紹介文
今回エプサイトで開催する写真展『花遊園』は、ここ数年、荒木氏の新たな作品群に加わった、自室の一角に花と人形で創り出す「楽園」シリーズのひとつです。
本展のために撮り下ろされた新作では、絢爛に咲く絶頂期から徐々に枯れゆく<花の時間>、荒木氏によって改造されペイントを施されたりしながら姿を移ろわせていく人形や怪獣などの<フィギュアたちの時間>、窓から差し込む自然光がもたらす<太陽の時間>、そしてそれらを呼吸するように写真を撮る<荒木氏本人の時間>が溶けあい、濃厚な物語を生み出します。

写真のふくよかな時間の揺らぎを伝えるため、制作には、独特の風合いでやわらかな空気感をもたらす「和紙」が選ばれました。
和紙を用いたプリント制作について、本展のキュレーターを務める本尾久子氏は、「古来からの営みと関わりあってきた和紙は、キュレーターの視点でみれば、歴史的考察や伝統的な表現手法と紐づいてインスピレーションを覚醒させ、またギャラリストの立場からすると、新しい市場の広がりを予感させる。昔ながらの産物でありながら、多様に現代のクリエイティヴの現場を刺激するところが面白い」と語ります。

荒木氏とインクジェットプリントとの付き合いは、1998年にエプサイトが誕生して以来、約20年にわたります。この間、エプソンの顔料テクノロジーは豊かで滑らかな階調表現の実現、高速化に加え、和紙など多彩な用紙への対応力向上など格段の進化を遂げました。本展のプリント制作には、最新の大判プリンター「SC-P2005PS」、用紙には、アワガミファクトリー社製「楮(こうぞ) 厚口 白」が用いられます。

ギャラリートーク
本写真展のキュレーター本尾久子氏によるギャラリートークを予定。
日時:6月10日 1回目14:00~ 2回目16:00~
※詳細は決定次第ホームページにて告知。
 

展示会風景


©NOBUYOSHI ARAKI
 

展示会情報

エプサイト
http://www.epson.jp/epsite/

ギャラリー名
エプサイト
住所
東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1階
開館時間
10:30~18:30(最終日は14:00まで)日曜休 祝日は開館
アクセス
JR・小田急線・京王線「新宿駅」西口より徒歩8分
東京メトロ丸の内線「西新宿駅」2番出口より徒歩4分
都営大江戸線「都庁前駅」A1出口より徒歩2分