マルク・リブー写真展が、ライカギャラリー東京、ライカギャラリー京都にて同時開催される。

紹介文
リヨンでエンジニアとして働いた後、写真家になることを決意したマルク・リブーは、1952年に、ライカを肩から下げてパリへ渡ります。"このカメラとフィルムを1本携えて田舎者よろしくエッフェル塔へ歩いていき" 1953年に撮影された1枚『エッフェル塔のペンキ塗り』が大きな評判となり、リブーは本格的に写真家としての道を歩みはじめることになりました。以来、約60年に渡り、ライカはリブーの写真家人生のかけがえのないパートナーであり続け、世界各地で生み出された傑作写真の数々は、優れた写真家と優れたカメラのコラボレーションによって創り出されることを証明してきました。

ライカギャラリー東京での「マルク・リブーの世界」展では、独自の詩情あふれるドキュメンタリーを築き上げたマルク・リブーの代表作で構成され、「暴力より世界に存在する美により惹かれる」と語っていたリブーの世界観を直截的に伝える作品を展示いたします。

また、ライカギャラリー京都での「マルク・リブーが見た日本の女性」展では、日本国内でまとめて発表されることがなかったシリーズ〈Les Femmes Japonaises〉から精選した作品を展示します。マグナム・フォトの写真家の例にもれず、世界を駆け巡り撮影を行ったマルク・リブーは、40年にわたって断続的に撮影を続けた中国やインドをはじめ、アジア諸国においても多くのルポルタージュを残し、日本もその例外ではありませんでした。特に、マルク・リブーが初めて日本を"発見"した1958年に集中的に撮影された日本女性のルポルタージュは、写真家の観察眼と美的感覚とが絶妙に融合したもので、リブーの作品の中でも独特の場所に位置しています。高度成長期の日本の様々な場面でとらえられた女性たちの姿は、伝統と変化をもっとも体現する存在であったとも言えます。

2017年、マルク・リブーが残した全作品が、フランス国立ギメ東洋美術館に寄贈されることになった。本展は、同館寄贈前にリブーのプリントを閲覧できる貴重な機会となる。


ライカギャラリー京都
タイトル:マルク・リブーが見た日本の女性
期間:2017年9月23日〜2018年1月18日
展示内容:高度成長期の日本の女性たちの姿をとらえたシリーズ〈Les Femmes Japonaises〉から精選した作品15点を展示。

展示会風景


© Marc Riboud ライカギャラリー東京 代表作品


© Marc Riboud ライカギャラリー京都 代表作品

展示会情報

ライカギャラリー東京
https://jp.leica-camera.com/

ギャラリー名
ライカギャラリー東京
住所
東京都中央区銀座6-4-1 東海堂銀座ビル2階
開館時間
11:00-19:00 月休
アクセス
東京メトロ銀座線 銀座駅徒歩3分