田中長徳写真展「WIEN CT70」が、gallery bauhausで開催される。

「CT70」はChotoku Tanaka 70years oldの意味。70歳を迎えた作者が、1973年(26歳)にフリーランス写真家としてスタートしたウィーンを再訪、新たな10年に向けた展望と決意を予感させる写真展。

2016年の新作に加え、1973年に撮影した作品を含め、モノクローム(ゼラチン・シルバー・プリント)作品約45点を展示する。

トークショー
第1回 「ウィーンの50年」 2017年12月9日 19:00~
第2回 「ウィーンで出会った人々」 2018年1月20日 19:00~
各回共参加費:2000円、メール(info@gallery-bauhaus.com)・電話にて要予約。

ステートメント
1960年代のライフマガジンで大活躍した写真家エルンスト・ハースはあまり知られていませんが実はオーストリアウィーン生まれです。卓越した天然色写真のテクニックで色彩の魔術師と言うニックネームをとっています。
私が40歳の時にエルンスト・ハースとWIENについて語る機会がありました。それも英語ではなく生粋のWIENなまりのドイツ語で話をしたのです。
エルンスト・ハースは自分の一番好きな作品はカラーではなく、1950年代に外国から帰国したオーストリア軍の兵士の光景を撮影したシリーズだと言いました。それはモノクロームのドキュメンタリーなのですが、その背景には光の魔術師としてのエルンスト・ハースが浮かび上がっていました。
2016年のウィーンの撮影で、寒風の中で思い出したのはその時の大写真家の言葉でした。今回の写真展は個人的には私が70歳になったことを自分で記念するためのある種の記念碑です。写真家は日々生きていると同時に日々を死んでいるわけです。

展示会風景


WIEN 2016 © Chotoku Tanaka
 

展示会情報

ギャラリー・バウハウス
http://www.gallery-bauhaus.com

ギャラリー名
ギャラリー・バウハウス
住所
東京都千代田区外神田2-19-14
開館時間
11:00~19:00 日、月、祝日休
入場無料
アクセス
JR、東京メトロ(丸の内線)御茶ノ水駅下車 徒歩6分