撮影用に準備したワイングラスやボトル。
厚みがありすぎても割れにくいため、適度な厚さのものを選ぶ。



塗料はターナー・ネオカラーを使用。適度な粘性があり、水性のため作業しやすい。
臭気がほとんどなく、シンナーを使わないため屋内撮影でも安心して使える。



ライティングはバック1灯、右斜め後方1灯、トップから1灯照射。
カメラはキヤノンEOS 5DSR。85mm F1.2レンズを絞りf16で撮影。



金属の球を高圧で発射する仕掛け。
エアコンプレッサーと接続し今回は10気圧程度で飛ばしている。
右はシャッタータイミングと発射を電気的にコントロールする装置。



球は鉄球を使用。先を削って尖らせたものの方が貫通力は高い。



砲身に球を込め、鉄棒で奥まで詰める。



バックライトにはブルー系、イエロー系のカラーフィルター等、色を変えて使用。
少ない光量を集中させるため、ヘッドにはグリッドを装着。



撮影前に、ジェネレーター(Pro-10)や発光部も完全養生する。



塗料を流し込んだ後、グラスの縁を丁寧に拭き取る。
グラスと下のプレートは両面テープで接着している。







1カット撮影する度に、球を発射する高さ、角度、シャッタータイミング等を打ち合わせる。
フォトグラファーの堀内誠さん(左)と特殊美術の佐藤豪さん。



1度撮影すると塗料が拡散するため、レンズ(フィルター)は1カットごと綺麗に拭き取る。ストロボヘッド部分も塗料がかぶると光量が落ちるため、様子をみながら塗料を拭き取る。
1カットを撮り終えると、割れたグラスを拾い集め、鉄球を削り、雲台のグラスの剥離、掃除、新しいグラスの装着、塗料の流し込みと、1回のシャッターを切るまでに準備に時間がかかるが、その作業を継続しながら撮影している。




Profoto Pro-10


主な仕様
出力範囲:2.4~2400Ws(11f-stop)
ランプコネクター:2コネクター
出力配分:完全非対称(独立調光)
出力表示:デジタル液晶ディスプレイ
モード制御:あり(ノーマルモードとフリーズモード)
出力制御刻み:1/10またはフルf-stop
リサイクルタイム:0.02-0.7秒 (最高秒間50回のクイックバースト)
最短閃光時間 (フリーズモードでt0.5):1/80,000秒
最長閃光時間 (t0.5):1/800秒
サイズ:29×21×30cm
重量:13.2kg
本体価格:158万円(税別)
http://profoto.com/ja/home/